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新型コロナウイルス肺炎 (COVID-19)の漢方治療


コロナウイルスの漢方治療については感染症学会のホームページに金沢大学の小川先生のレポートに詳細が纏まっています。

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/covid19_tokubetu2_0421.pdf

ただ、やはり中国の新型肺炎治療マニュアルがある意味原典になるかとおもいます。

http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2020-02/07/5475813/files/9a774a4defee44daa05894138bd0509a.pdf

中国はさすが東西結合でガイダンスに西洋医学と中医学が等しく記載されています。

特に汎用できる方剤として 清肺排毒湯が注目に値する。
清肺排毒湯は、漢代の張仲景が著した『傷寒雑病 論』にあるとのことで、まさにの日本漢方の考えに中医学も立ち返ったと言えます。ただし基礎方剤が 麻黄 9g、炙甘草 6g、杏仁 9g、生石膏 15 ~30g(先煎)、桂枝 9g、澤瀉 9g、猪苓 9g、白朮 9g、 茯苓15g、柴胡16g、黄芩6g、姜半夏9g、生姜9g、 紫菀 9g、款冬花 9g、射干 9g、細辛 6g、山薬 12g、 枳実 6g、陳皮 6g、藿香 9g。と
その量と種類の多さには驚かせられます。ラーメンで言うと全部のせみたいな。

麻杏甘石湯、射干 麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を組み合わせたもののようですが、
証を取りながら細かく方剤を切り替えていくのがより有効性を上げることになると思います。

それでも清肺排毒湯は重要なヒントを与えてくれます。

また、最近の抗ウイルス薬や抗体薬の開発は発症後5日以内できればタミフルのように2日以内に治療を開始しないともはやウイルスを抑制する治療は無効とされています。

まさに太陽病位に桂麻を使った治療を主軸とするべきであろう。また発症時すでに肺炎に進行つまり裏に入ってしまう事を考えると柴胡剤も また激しい発熱を考えると大青龍の方意も持たせたい。
つまり麻黄湯 葛根湯に加え 小柴胡湯加桔梗石膏 つまり やはり 柴葛解肌湯加桔梗石膏 や小青竜湯に五虎湯を加えた龍虎湯 などを早い時期に使うことを基本としたい。


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